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sugar-holic

第15章 オトコゴコロ

「グラス空いたけど、何か飲む?」

「え?あ、うん。…じゃあ同じの」

亮くんは一瞬驚いた顔をしたものの

「気に入った?」

「うん。飲みやすくて美味しい」

「だから魔物なんだけど」

亮くんの言った意味が分からずに、首を傾げるけど

「じゃあ、少し待ってて」

そう言って、手早くカクテルを作り出した。

「はい、お待たせしました」

私の前にグラスを置くと、

「梢ちゃんってさ、お店入ってきたときは、いかにもキャリアウーマンって感じだったんだけどさぁ」

「え?そう?」

今の格好はタイトスカートに、カットソーのアンサンブル。

スーツとかの、かっちりした『仕事帰りです!』って服じゃないのに。

「服とかじゃなくて、雰囲気。しっかりしてて、ガード堅そうって」

「え…そうなの?」

「だけど、話始めたら、めちゃ話しやすくて面白くて」

それは…褒め言葉として受け止めていいのかな?

「こーいうの、ギャップ萌え?」

ニコッと笑いを浮かべた亮くんに、つられて微笑んで聞いた。

「だから?」

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