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sugar-holic

第16章 まさか…

亮くんがくすくす笑っていると、

「亮、それくらいにしなさい」

入店した時に案内してくれた男の人が、亮くんを諌めた。

「はーい。済みません」

肩をすくめて謝ると、ペロッと舌を出した。

「えーっと、今の人がマスター?」

「そうそう」

「怒られちゃったね」

「しょうがないよ。梢ちゃん、オーバーリアクションだから」

「え?私のせい?」

聞き返すと亮くんはニヤニヤ笑った。

「…もう!」

亮くんを軽く睨みつける。

すると、背後でドアの開く音が聞こえた。

「いらっしゃいませ」

亮くんが声をかけ…入ってきた人を見て、なぁんだ、と呟いた。

「真由美、二次会行かなかったのか?」

「二次会、これからやるの」

明るい声の女の子が顔を覗かせた。

亮くんと親しげに話しているのを見て、フフっと笑いをこぼした。

彼女かな?

照れ隠しなのか、少しだけぶっきらぼうな口の聞き方をしていて…

それが余計に、二人の親密さを表してるように思う。

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