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sugar-holic

第17章 思い出してしまうから

やっちゃったよ…。

見慣れない天井を見上げて、はぁ…とため息をついた。

取引先の社長の家で一晩過ごすなんて…

普通、あり得ないよね。

もう一度ため息をついて、起き上がった。



ここは浅野さんの家の客間。

立ち上がれなくなった私に

「このまま一人の家に帰すのは心配だから」

そう言って、浅野さんの自宅に連れて来られた。

白い壁の、二階建ての一軒家。

リビングのソファーに座らされて

「待ってて」

そう言って、浅野さんが部屋を出ていってしまい…

ぼんやりした視界で、周りを見回す。

広いおうち。

でも、男の独り暮らしにしては片付いてるな。

すごくキレイにしてる。

リビングも、台所も…



「…で、寝ちゃったのか…」

お布団で寝てた、ってことは…

やっぱり浅野さんが運んでくれたんだ…よね。

ふぅ…とため息をついた。

最悪だ。

だけど、いつまでもこうしてもいられない。

もう一度ため息をつくと、立ち上がった。

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