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sugar-holic

第18章 旧友からの助言《倉田side》

今日の仕事は、浅野企画への報告と、新たなる企画の打ち合わせ。

俺一人でもどうにかなる内容だ。

なのに。

運転席から、バックミラー越しに後部座席を見る。

何で付いてくるかな!?

後部座席には、企画書に目を通している課長がいる。

別に付いてこなくても良かったのに

「直接会って、イベント成功のお礼が言いたい」

なんてごり押しされた。

あのイベントが成功したのが、浅野社長のお陰なんて…

そればっかりじゃないだろうが!?

信号待ちで車を停められ、ふぅ…と息をつくと

「外、暑そうだね」

後ろからのんきそうな声で話しかけられた。

「天気いいですからね」

給湯室で平手打ちされて…

それから仕事の話しかしなくなっていたのに。

『私…貴方が何考えてるのか分からない』

あの時の言葉。

そっくりそのままアンタに返してやるよ。

アンタこそ、何考えてるんだ?

隙があるって言ったんだから、警戒する所だろ?

普通、自分から近付いて来るか?

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