sugar-holic
第18章 旧友からの助言《倉田side》
名前と聞いて、イベント準備の時を思い出した。
浅野社長の名前を呼ばされて、照れていた顔を。
あの時だけじゃなかったのかよ。
「結構お似合いだと思うけどな」
「そうか?」
笑いを浮かべながら、コーヒーで思いを飲み込んだ。
すると、アノヒトが戻ってきて
「あ、ごめんなさい」
慌てたように席についた。
「すごくいい薫り」
満足そうにコーヒーを堪能してる姿も、それに対するイチの表情も…。
面白くない。
「さっき真由美ちゃんに会ったよ」
「何か言ってました?」
「亮くんがしょげてるって」
課長がクスッと笑うと、イチが苦い顔をして
「そりゃそうなるの予想出来て飲ませたんだから。あいつはバーテンダー失格です」
「私が飲みたいって言ったんだから。亮くんは悪くないよ」
…何だろうな。
「気が向いたら行ってやって下さい」
「うん。そのつもり」
そう言ってにっこり笑うと
「近所にいいお店見つけたと思ってるんだから」
イチは嬉しそうに目を細めたけど。
何だろうな。
俺は、アンタのそういう所が癇に障って仕方がない。
浅野社長の名前を呼ばされて、照れていた顔を。
あの時だけじゃなかったのかよ。
「結構お似合いだと思うけどな」
「そうか?」
笑いを浮かべながら、コーヒーで思いを飲み込んだ。
すると、アノヒトが戻ってきて
「あ、ごめんなさい」
慌てたように席についた。
「すごくいい薫り」
満足そうにコーヒーを堪能してる姿も、それに対するイチの表情も…。
面白くない。
「さっき真由美ちゃんに会ったよ」
「何か言ってました?」
「亮くんがしょげてるって」
課長がクスッと笑うと、イチが苦い顔をして
「そりゃそうなるの予想出来て飲ませたんだから。あいつはバーテンダー失格です」
「私が飲みたいって言ったんだから。亮くんは悪くないよ」
…何だろうな。
「気が向いたら行ってやって下さい」
「うん。そのつもり」
そう言ってにっこり笑うと
「近所にいいお店見つけたと思ってるんだから」
イチは嬉しそうに目を細めたけど。
何だろうな。
俺は、アンタのそういう所が癇に障って仕方がない。