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sugar-holic

第19章 俺の女神

「歯に悪いよ…?」

自分でも突っ込み所が違うって分かってる。

だけど、倉田くんの表情を見てしまったら…

何で、とか、聞けない。

「心配してくれるんですか?」

ううん。そうじゃないけど。

そうじゃなくて…

「ストレス解消です」

飴を噛み砕くのが!?

パキパキと鳴っていた音が、ジャリジャリという音に変化した。

そんな音を聞きながら、倉田くんから見えないように、助手席側の窓から外を眺める振りをして、私は眉をしかめた。

ストレス解消ですか。

私も飴を食べてストレス解消してたんだから、何も言えないよ?

だけど…だけどね。

そうしてまで晴らしたいストレスって、何なのよ!?



そして会社に着いて。

ようやく解放された気分で、笑顔で営業部のフロアに戻った私に

「課長、徳島部長がお呼びですよ」

遥ちゃんが言付けを伝えてきた。

「え…!?」

肩を落とした私に

「ははっ、御愁傷様」

倉田くんが笑いながら言うと、

「あ、倉田くんも一緒にって話よ?」

遥ちゃんの言葉に、思わず倉田くんと顔を見合わせた。

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