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sugar-holic

第20章 久し振りだな

入り口前から建物を見上げて、自分の頭に浮かんだ思いに苦笑を浮かべた。

懐かしいな、なんて。

まだ岐阜に行ってから、半年も経ってないのに。

東京本社のビルは、支社と比べたらはるかに大きくて、人の出入りも激しい。

ここで仕事してたんだよなぁ…。

感慨深げに眺めていると

「思い出に浸ってるところ悪いんですが、早く行きませんか?」

後ろから、思い出の中まで邪魔をされた。

「はい、分かってます!!」

振り返って、倉田くんを睨んだ。

全く!!どうしてこの人が一緒なんだろう!?

あの後、徳島部長に呼び出された内容は

「今度、国体のマスコットをうちで手掛けることになってね。本社との打ち合わせに行って欲しいんだ」

責任者は私で、サポートとして倉田くんが任命された。

「この前のイベントで、倉田くんの力が評価されてね。今度もよろしく頼む」

「ありがとうございます。頑張ります」

にっこり微笑んで了承する倉田くんの横で、心の中でため息をついた。

この人選は…あり得ないでしょ!?

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