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sugar-holic

第20章 久し振りだな

じゃあ…強司は、私の携帯に電話したの!?

それで繋がらなかったから…?

私の表情で察知したのか、強司は短く笑うと

「そんな嫌うなよ。電話ぐらい掛けさせてくれ」

どうして?

何でそんな顔をするの?

どうしてそんな…優しい微笑みを浮かべて、私を見つめるの!?

「じゃあな」

右手を軽く上げて、強司は立ち去っていった。

私はその後ろ姿が見えなくなるまで、じっと見続けていて…

「課長!」

倉田くんの声に、ハッと我に返った。

「あ、ごめん。何だった?」

呆れられたのか、小さくため息をつかれた。

「ごめんなさい…」

「元カレの『ツヨシさん』ですか」

「うん…」

まさかこんな所で会うなんて思ってなくて、気持ちをどう持っていけばいいのか迷ってしまう。

「追いかけたいならどうぞ?」

倉田くんに茶化すように言われ、思わず睨み付けると

「今は仕事中だから。さ、行きましょ」

思いを振り切るように、足早に歩き出した。

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