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sugar-holic

第20章 久し振りだな

「そっか。それは残念」

ふうっと息をはいて強司が呟いた。

そんな対応に、少しだけホッとしていると、倉田くんが私に呼び掛けてきた。

「課長、行きますよ」

「あ、はい」

倉田くん、ナイスタイミング!!

心の中で笑みを浮かべると、強司に向き直った。

「それじゃ」

「お前、課長になったの!?」

驚いた表情で強司に聞かれ、つい返事をしてしまう。

「う、うん」

「すげぇじゃん!!やったな。岐阜に行っただけあるな」

自分の事のように喜ぶ強司の態度に、正直戸惑ってしまった。

「そうだ。名刺見せてくれよ」

「え?あ、うん」

バックのポケットから名刺入れを出して、強司に1枚手渡すと

「すげ。本当に課長になってる」

確認したかったの!?

眉をひそめて強司を見ると、私の名刺を自分のポケットにしまっていた。

「なぁ、梢」

「ん?」

「お前、俺の事、着拒してるだろ」

その一言に目を見開いた。

だって。もう掛けることも掛かってくる事もないと思ってたから。

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