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sugar-holic

第23章 鬼の霍乱

「課長、三番にSC商事からお電話です」

「はい、ありがとう」

デスクの電話の三番の回線ボタンが、赤点滅してる。

回線を切り替えて、電話を繋いだ。

「お電話代わりました。松岡です…はい、いつもお世話になっております…」

プロジェクトが正式に起動してから、目まぐるしい位忙しくなった。

基本的には本社が全面受注で、私たちは出来上がった商品の在庫管理と納入先へのフォローが主な仕事だ。

だけど、それだけと言っても、数が膨大で…

電話を終えて、一息つくと

「課長、一番に浅野企画からお電話です」

え!?浅野企画?

「はい、分かりました」

今日は確か、倉田くんが打ち合わせに行ってるはずだ。

プロジェクトを抱えながら、以前からの仕事も同時進行で携わってるから、私より多忙になってるみたいなんだけど…

「もしもし、お電話代わりました。松岡です」

「あ、梢さん?」

やっぱり浅野さんだ。

倉田くんが行ってるはずなのに、私に電話してきたって事は…

浅野さんからの電話は、私の予想とは違う展開のものだった…。

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