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sugar-holic

第23章 鬼の霍乱

「お疲れ様です」

聞き慣れた声に顔をあげると、倉田くんが外回りから戻ってきた所だった。

浅野さんに言われたことを思い返し、倉田くんを見ていると

「?」

倉田くんと目が合い、不思議そうな顔をされた。

「お疲れ様。どうだった?」

「…まぁ、いつも通りですね」

そっけない返事をされて、倉田くんは席に戻って行った。

うん。いつも通りの態度だね。

…大丈夫、かな。

席に着いた姿を見て、私も自分の業務に戻った。

さっきのSC商事からの問い合わせの回答を、パソコンに打ち込んでいく。

添付資料もつけて、メールで送信して…っと。

一息つくと、倉田くんが席から外れていた。

あれ?

「倉田くんは?」

倉田くんと同じチームの坂口君に聞くと

「あ…多分、物流だと思います」

物流部は、主に商品発送業務を担当している所だ。

「発送伝票のチェックがまだだって言ってましたから」

「…ふぅん。ありがとう」

坂口君に返事をすると、頭の上で手を組んだ。

でもそれって…倉田くんの仕事じゃないよね…?

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