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sugar-holic

第24章 最後に《倉田side》

ふと目が覚めて部屋を見渡すと、辺りは薄闇の中だった。

ん…今、何時だ?

枕元に置いた携帯で時刻を確認する。

もう夕方過ぎたのか。

ベッドの中で体を伸ばし、生欠伸を噛み殺した。

寝れるとは思わなかった。

…やっぱり疲れてたのか?

『体調、悪いんでしょ?』

あの人の声を思い出して、思わず眉をひそめる。

そんな素振りは見せなかったはずだ。

それなのに、何で気付いたんだ!?

ため息をついて目を閉じると、あの人の姿が浮かんできた。

『お願いだから、帰って休んで』

そう言って重ねられた手が、ひんやりしてて気持ちよくて。

あんな風に、内側に入り込むようにして顔を覗き込んできて。

邪気のない笑顔なんか浮かべやがって。

隙がありすぎるって、何回言ったら分かるんだろう?

「あー…くそっ!!」

前髪をくしゃりと握り潰すと、寝返りを打った。

あのままミーティングルームにいたら。

そのまま押し倒して、床の上で犯してた。

だから逃げた。

「最悪だな」

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