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sugar-holic

第24章 最後に《倉田side》

誰に対して言うでもなく呟くと、携帯が着信音を奏でた。

ビクンと体が震える。

え?まさか!?

画面で発信者を確認して…一気に緊張が抜けた。

画面を操作して電話に出ると

「何だよ」

『一言目にそれってひどくない!?』

史華だ。

「用がなきゃ掛けてこないだろ」

『…今日、会えない?会いたいの』

史華がしおらしい声で誘い文句を口にする。

アイツがそんな事を言えば、大抵の男は応じるんだろうな。

「今すぐ俺の家に来れるか?」

『え?家にいるの?』

「いる。早く来いよ」

それだけ言うと、通話を切って、携帯を枕元に置いた。

はぁ…。

少し寝たから楽になったけど、まだ完全じゃない気がする。

できるだけ早く片付けて、もう少し体を休めたい。

起き上がってシャワーを浴びて、頭をタオルで拭いていると、来客を告げるチャイムが鳴り響いた。

来たか。

頭にタオルを被ったまま、部屋のロックを外すと

「久し振り。会いたかった!!」

予想通り、満面笑顔の史華が立っていた。

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