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sugar-holic

第25章 約束って、何?

ゴトゴト…パタパタパタ…

何処かから聞きなれない音がする…。

何の音だろ…?

もぞもぞと体を動かし、背中から足にかけて力を入れて伸ばす。

自然に欠伸がこぼれて…腕で顔を隠すと

「可愛いなぁ」

笑いのこもった声が降ってきた。

え!?

驚きで眠気なんか吹き飛んで、目を開いた。

すると、ソファーで寝ていた私を見下ろすように、背もたれに頬杖ついて私を見ている男の人と目があった。

「おはよ」

にこっと微笑まれて、身動き出来なくなる。

え?

どちらかと言えば華奢な体つき。

銀色のフレームの眼鏡をかけて、私を見ているこの顔に、見覚えは…全くない!!

誰?

「おはよ…ございます…?」

出来るだけ距離を取って、挨拶を返すと

「ちょっと!!邪魔しないの!!」

別の部屋から、比呂子さんの怒号が飛んできた。

良かった。比呂子さんがいる。

昨日、比呂子さんと飲んだ帰り、遅いからって比呂子さんちに泊めてもらったんだ。

ホッとしたものの、疑問が浮かぶ。

じゃあ、この人は…誰?

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