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sugar-holic

第27章 お別れ

やっぱりそうだよね。

平谷次長が本社勤務な以上、生活の基盤は東京になっちゃうんだし。

「そっか…そういう事なら、残念だけど仕方ないよね」

「すみません…」

眉を下げて恐縮して頭を下げる美帆ちゃんがいたたまれなくて、

「謝らなくていいって!!」

そう言って笑顔を浮かべた。

「せっかくおめでたい話なんだから」

「梢さん…」

「そうそう。笑顔でいないと幸せが逃げちゃうぞ!?」

つられて笑顔になった美帆ちゃんが本当に綺麗で…

「で?式はいつなの?」

「ま、まだ具体的には…。来年の春くらいには、って…」

そっか。

新居探したり、引っ越ししたりだから、準備大変そうだなぁ。

目の前に置かれた白封筒を持ち上げると

「じゃあ、これは預かります」

「はい、よろしくお願いします」

もう一度深々と頭を下げられて。

ミーティングルームを出ていく美帆ちゃんの後ろ姿を見送った。

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