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sugar-holic

第27章 お別れ

何だか遊ばれてるような、楽しんでいるかの様に見える視線にイライラする。

荷物をバッグに詰め終わり、席から立ち上がった。

「倉田くんが何を言ったとしても、聴けるものと聴けないものがあるから」

そう言って、帰ろうとしたら

「このプロジェクトが成功したら」

倉田くんの横を通ったとき。

静かな声で、告げられた。

「俺のものになりません?」

…は!?

立ち止まって倉田くんを振り向くと、その目力の強さに射抜かれた。

なんて目で見るのよ!?

何も言えなくて、倉田くんを見つめると…

腕を掴まれた。

そのまま、自然な流れで引き寄せられて。

トン、と軽い反動が響く。

それすらも封じ込めるように、倉田くんの腕の中に閉じ込められた。

「え…?」

自分の置かれた状態がよく分からなくて、意味のない言葉を洩らしてしまう。

何で?何で抱き締められてるの?

振り払おうともがくと、倉田くんが耳元で囁いた。

「俺のものになれよ」


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