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sugar-holic

第28章 勘違いしないで

朝起きて、コーヒーを入れながらため息をついた。

今日の夢は最悪だったな。

夢の中で。

倉田くんが史華さんの肩を抱き寄せて

「史華の代わりなんて誰もなれないよな」

史華さんに囁くと、嬉しそうに微笑んで…

何であんな夢を見ちゃったんだろう?

コーヒーを一口飲み込んで、はぁっと息をはいた。

…うん。原因は分かってる。

『俺のものになれよ』

あれのせいだ。

コーヒーを流し台に置いて、着替えを準備し始めた。

倉田くんが誰とどんな関係でも、私には関係ない。

だから、私を巻き込まないで。

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