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sugar-holic

第4章 イライラする《倉田side》

『毎日残ってみえますよ』

守衛の言葉を思い出す。

っつーか、毎日!?

毎日こんな事してんのか!?

ふと、この人の家で交わした会話が頭に浮かんだ。

『寝に帰るくらいだもん』

あの言葉。例え話だと思ってたのに…本当にそうだったのかよ。

当の本人は、側で物音たっても気にならないくらい寝入ってる。

「もう少し、頼ってもいいんじゃないの?」

顔にかかる髪の毛をかきあげて直してやると、空になったコーヒーマグを給湯室へ持っていった。

手早くマグを片付けて、再び営業部へ戻る。

…まだ寝てる。

寝かせておきたい気もするけど。

「課長、起きて下さい!!」

腕を叩いて無理矢理起こした。

「え…あ?倉田くん…?」

「今何時だと思ってるんですか?」

「え?…嘘っ!!」

壁掛け時計を確認して、目を見開いた。

「まだ終わらないんです?」

「ううん。終わってる。一息ついたら…寝ちゃったんだ…」

うわぁと頬杖をついて落ち込んでる。

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