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sugar-holic

第4章 イライラする《倉田side》

エレベーターを降り、営業部のフロアに向かう。

パーティションで仕切られたドアを開ける…と。

椅子に座り、机に突っ伏してる姿が目に入った。

「え…?」

慌てて近寄り、顔を見て安心する。

何だよ。寝てるのかよ。

っつーか、こんな夜中に、一人で。

安心しきった顔で寝やがって。

「ちょっと無防備過ぎやしませんか?」

机に手を付いて、顔を近づける。

すると、山積みになった書類が崩れそうになり、慌てて押さえる。

危ない…え。

倒れそうになった書類を何気なく見て、動きが止まった。

これ…今日話した浅野企画の発注数の修正案の書類だ。

こっちは…駅前通りのイベントの企画書?

これを作ってたからこんな時間まで残ってたのか!?

それ以外にも、回覧書類や伝票の類いにはすべて認め印が押してあり、付箋に『数量確認』とか一言指示つきのものもある。

ただ見たんじゃなくて、内容まで把握してるのが分かる仕事ぶり。

外回りから戻ってきてから、全部やったのかよ。

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