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sugar-holic

第31章 いい加減自覚しろよ

「お腹すいてないの?」

そう言って振り返ると、倉田くんがじっと私を見ていた。

「…どうかしたの…?」

「訂正したいことがあるので、書くものを貸してもらえますか?」

あ、何だ。それでそんな変な態度なの?

「えっと…ボールペンでいい?」

ボールペンを取りに行く為に、奥の部屋に向かう。

途端。

ドンッ!!

背中を強く押され、転びそうになった。

「きゃぁっ!!」

ベッドの縁に手をかけ、転ぶのを免れると、慌てて背後を確認する。

何?

予想通り、そこには倉田くんが立っていて…

「相変わらず、隙だらけですね」

小首を傾げて、じっと私を見ていた。

「…何のつもり?」

立ちあがった私にゆっくり近づくと

「大体の予想は付くんじゃないですか?」

口元が歪んで…笑みを浮かべてるのかもしれないけど…

目が、笑ってない。

むしろ…

倉田くんの手が肩に触れた。

同時に、後ろに突き飛ばされた!

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