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sugar-holic

第4章 イライラする《倉田side》

「え?平谷次長が!?」

その声にビクッと体が震えた。

「はい、でしたら…分かりました。6時ですね。はい…はい、楽しみにしています。…はい、おやすみなさい」

電話を終えたその顔が微笑んでいたのも、何故か気に入らなくて

「浅野社長、何だって!?」

ついキツイ言い方をしてしまった。

「ん…。明日、平谷次長が岐阜に来るから、一緒に食事をしないかって」

「…何で?」

「交流?親睦会みたいなものかな?」

「行くんですね」

「え…あー、うん」

だろうな。電話の返事の仕方がそうだろうと思ったさ。

「俺も行きます」

「え?何で?」

「浅野企画の担当は俺です。飲み会には俺も行きますって言ってあるし」

「あ…じゃあ、社長に連絡しておくよ」

電話をかけようとする手を掴んだ。

驚いて俺を見返す目に、ニッと笑い返す。

「驚かせたいんで。連絡禁止です」

「…いいの?人数増えたら迷惑かけない?」

「一人くらいどうにかなりますって」

それでも迷っている素振りを見せた。

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