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sugar-holic

第4章 イライラする《倉田side》

守衛に挨拶して、俺の車に乗り込んだ。

どこに乗ろうか躊躇してるから、助手席にわざと座らせる。

「車で来てるなら飲めなかったんじゃないの?」

「明日取りに来ても良かったんですよ」

「えー?わざわざ!?」

ふふっと笑って、助手席側の窓を見てる。

落ち着かないのか?

「家の場所、分かってますから。寝てていいですよ?」

「大丈夫。眠気飛んだから」

…そう言ってたのに。

赤信号に捕まって、ふと横を見ると

「……寝てるし」

普通、彼氏でもない男の車に乗ってたら寝ないだろ!?

「隙ありすぎ」

俺だって男なんだけどな。

そこまで安心されるのも面白くない。

寝入ってる横顔を見て、ふっと笑いを浮かべた。

ま、今日は疲れてるってことで見逃してやるか。

次、覚えてろよ。

信号が青に変わる。

アクセルを踏んで、車を走らせた。

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