テキストサイズ

sugar-holic

第33章 誓い

「自分から言ったのに…今、死ぬほど後悔してる」

ため息混じりにふて腐れる倉田くんが何だか可愛くて

「ふふっ。残念でした」

思わず笑いをこぼすと、体を引き寄せられた。

倉田くんに抱き締められ、

「プロジェクト終了したら、覚悟して」

「え?…ひゃっ!?」

耳元に唇を這われ、反射的に体をすくめると

「今までの分、まとめて愛してあげるから」

低い声で囁かれて、ぞくりとした快感が背中を走り抜けた。

「体はもちろん、心も俺のものにするくらい、ね」

耳元にリップ音をたててキスを落とされて

「ふっ…!」

倉田くんの腕にすがりついた。

そうでもしないと、自分で立ってなんかいられなくて。

「感じちゃった?可愛い」

クスクス笑う声を聞きながら、改めて思う。

ドSで、イタズラ好きで、人の事を振り回すような言動ばかりだけど…

倉田くんの胸に顔を伏せながら、せめてもの仕返しに、しがみついた手に力を込めた!

好きになっちゃったんだから仕方ないじゃない!!

「いっ…!」

倉田くんのうめき声を聞きながら、微笑みを浮かべた。


【おわり】

ストーリーメニュー

TOPTOPへ