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sugar-holic

第6章 慰めてあげます《倉田side》

眠ったか…。

寝入ってるのを確認して、そっとベットへ運んだ。

脱がした服はソファーにまとめて置いておく。

自分の身支度を整えると、もう一度ベットを見た。

ん。よく寝てる。

顔にかかった髪を直してやると、眉を寄せて嫌がって身動ぎした。

何だか幼い子供みたいな動作に、笑みがこぼれる。

さぁ、行くか。

部屋の鍵を持ってドアに鍵をかけると、ポストから中に鍵を戻す。

思いの外、大きな音で鍵が落ちてドキッとした。

…ま、よく寝てたから起きないだろ。

俺はアパートから立ち去ると、煙草に火を点けた。

深く吸い込んで、一気に吐き出す。

まさか眠っちゃうとはね…。

あの人が疲れてて、酔っぱらってるってのを忘れてた。

とりあえず、イカせる事は出来たけど…

だからって、どうなるものでもなかったな。

あの人と近付けた感覚は、何もない。

むしろ、苛立ちが増えた。

最後までしなかったのが、今はむしろ救いだ。

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