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sugar-holic

第8章 思い出した!!

倉田くんが立ち去っても、しばらく自分を抱き締めた手を外せなくて…

何なの!?

倉田くんって…何がしたいの!?

彼女いるんでしょ!?

彼女とデート中でしょ!?

なのに…何で!?

鏡に写る私は、困り果てて泣きそうな顔をしていた。

…あぁ、駄目だ。

こんな顔して戻ったら、皆が変に思うに決まってる。

鏡に向かって笑顔を浮かべる。

ふと、さっき倉田くんの唇が触れた部分を目で追うと

「!」

シャツの内側、ギリギリの所。

赤い痕が肌に刻まれていた。

『ご褒美です』

倉田くんの声が、頭の中で響く。

右手で襟を引き寄せると、見えないように襟元までボタンをかける。

「こんなの…」

ご褒美、ってどういう意味!?

服の上から、痕がついている部分を触る。

何がしたいの!?

何が目的なの!?

「勘弁してよ…っ!!」

その部分を、ぎゅっと握りしめた。

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