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sugar-holic

第9章 必死だねぇ

え?

何の話か分からず、浅野社長の顔を見返すと

「俺は『梢さん』って呼んでるんだから。『浅野社長』はどうかなぁ?」

えぇっ!?

「で…でも、あの…。立場的に問題かと」

「俺がいいって言っても?」

何でそんな笑顔向けて言うんですか!?

「対外的に問題かと思います!」

焦りながら言葉を探すと、浅野社長がクックッと笑いだした。

「そんな必死にならなくても」

「あ…申し訳ありません」

だけど、浅野社長の事を他にどう呼べって言うのよ!?

私を名前で呼んでるからって…『真幸さん』はないでしょ!?

せいぜい『浅野さん』だけど…。

片や社長で、私はただの課長なのに。

そんな対等に呼びあえる仲じゃないじゃない!!

「すみません。ご勘弁下さい」

「ごめん。困らせるつもりはなかったんだけどな」

苦笑いを浮かべて、あーあ、とため息をつくと

「もう少し親密になってからじゃないと無理か」

フフッと意味ありげな笑いを浮かべた。

え…。

今の笑いは何ですか…?

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