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sugar-holic

第1章 いきなり転勤!?

「あっちの事で困ったら相談乗るから、連絡しろよ」

次長、本当に面倒見がいいよね。

「ふふっ。困った部下の事で愚痴るかもしれませんよ!?」

冗談混じりで言ったのに

「うん、あるかもな」

え!?否定しないの!?

「問題児がいるから」

問題…児?児、ってどういう事?

「あの…」

詳しく聞こうとしたら

「すみませ~ん。平谷次長、急ぎで仕入れ伝票にチェックお願いしま~す」

営業事務の優子ちゃんが次長に声をかけた。

「あ、悪い。…じゃあな」

「あ…。はい、ありがとうございました」

次長は片手を軽く上げて挨拶すると、自分のデスクに戻っていった。

何だか、聞かなかった方がよかったのかも…。

何か疲れた…。

首を振ると、手の中の次長にもらった飴を食べる。

あ。ミルク風味のミントキャンディだ。

優しい味。ちょっとスッキリする。

気になる点もあるけど…。

誉めてもらえたし、前向きにいくか。

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