
叶わなかった物語
第4章 4
矢野はきっちり腹一杯食べて帰っていった。
のぞみはテレビを見ながら髪を乾かし、僕は
ソファで本を読んでいる。
ふと、のぞみの後ろ姿が目に入り、触れたい
欲望に駆られた。
いや。いやいや。明日も早いし…
ていうか、そんなこと言ってたら、なかなか
時間がないし…
「流星、まだ寝ない?」
「あ。いや、うーん…」
「ん?寝る?」
すっかり髪が乾いて、のぞみはソファの横に
立って僕を見下ろした。
私は寝るけど、的な言い方をしているのは
わかりますよ、うん。でも、ね。
思わず、僕はその手を自分の方に引いた。
「のぞみ…しよ…?」
「え…今?」
「うん。今」
のぞみの手をグッと引き寄せて、キスをした。
反対側の手でまだドライヤーの熱が残る髪を
撫でると、のぞみが体を預けてきた。
ひさしぶりに感じるのぞみの体温。
僕はそれだけで放ってしまいそうになる。
「んっ…流…星」
「その声…反則」
かなり余裕のあるパジャマの裾から手を
入れた。
「…あったかいな」
「そう…?」
「やわらかい…」
「ん…」
「愛してる…」
初めてのぞみとひとつになってから、僕らは
何度も身体を重ねてきた。何度繰り返しても
僕は君に夢中になるばかりで、これはずっと
続く現実なのか、幸せすぎて時々不安になる。
だからまた、こうして君を抱いてその不安を
消そうとするんだ…。
のぞみ。
僕は生きていて本当に良かった。
命を繋いでもらったことを、心から感謝
します。
のぞみはテレビを見ながら髪を乾かし、僕は
ソファで本を読んでいる。
ふと、のぞみの後ろ姿が目に入り、触れたい
欲望に駆られた。
いや。いやいや。明日も早いし…
ていうか、そんなこと言ってたら、なかなか
時間がないし…
「流星、まだ寝ない?」
「あ。いや、うーん…」
「ん?寝る?」
すっかり髪が乾いて、のぞみはソファの横に
立って僕を見下ろした。
私は寝るけど、的な言い方をしているのは
わかりますよ、うん。でも、ね。
思わず、僕はその手を自分の方に引いた。
「のぞみ…しよ…?」
「え…今?」
「うん。今」
のぞみの手をグッと引き寄せて、キスをした。
反対側の手でまだドライヤーの熱が残る髪を
撫でると、のぞみが体を預けてきた。
ひさしぶりに感じるのぞみの体温。
僕はそれだけで放ってしまいそうになる。
「んっ…流…星」
「その声…反則」
かなり余裕のあるパジャマの裾から手を
入れた。
「…あったかいな」
「そう…?」
「やわらかい…」
「ん…」
「愛してる…」
初めてのぞみとひとつになってから、僕らは
何度も身体を重ねてきた。何度繰り返しても
僕は君に夢中になるばかりで、これはずっと
続く現実なのか、幸せすぎて時々不安になる。
だからまた、こうして君を抱いてその不安を
消そうとするんだ…。
のぞみ。
僕は生きていて本当に良かった。
命を繋いでもらったことを、心から感謝
します。
