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ちょうど８：５０にチャイムが鳴った

リビングのドア付近にあるインターホン画面に
綺麗に夜会巻にセットされた髪型の女性が２人
並んでいた。


「おはようございます。Bruciare Roseから参りました神崎と堀です。」


「おはようございます。今開けますね」


私はそういってインターホンのキーロックを解除した。


「そうちゃん、神崎さんと堀さん下に付いたよ？」

「はいはいもう片付け終わったわよ、あとは食後に紅茶を飲みたかったんだけど、、、」


「もう来るんだからお水飲んで我慢しなよ」


「…いやよっ食後のお紅茶が飲みたいのよっ」


「はぁっ？！もう来てるんだよ？しかも特別に自宅まで出張させておいて。」


「ぶぅーーーー」

腰に両手を当てて片方の頬を膨らませながらそうちゃんは仁王立ちしていた


ピンポーーーン

ここで二回目のチャイムが鳴った

ぴしっと並んだ女性二人組が画面に映っている
「神崎です。」


「はい、どうぞどうぞ。」


二回目のキーロックを解除して、
キッチンにふと視線をやると、そうちゃんがお茶を沸かしていた

はーぼんぼんの礼儀知らずが


「ちょっとあんた！聞こえたわよ！この堕天使が！」


どうやら心の中で話していたつもりが声に出てしまっていたらしい


私は無視してソファーに座った


ピンポーン
本日三度目のピンポン

「あんたの家ピンポン鳴りすぎよっ！」
そういいながら、そうちゃんはポットにお湯を注いだ


「そうちゃん家のが鳴るじゃん。」

私はさらっとかわして玄関に向かった


玄関を開けるとまたしても、ぴしっと並んだ女性が二人が目に入ってきた。

「おはようございます。七海様。Bruciare Roseから参りました神崎と堀です。本日はご予約いただきましてありがとうございます。」


「無理言ってごめんなさい。今日はよろしくお願いします。」

二人をリビングに招きいれると、
ダイニングテーブルで背筋を伸ばして紅茶を飲んでいるそうちゃんが目に入ってきた。


「総一郎様おはようございます。」

神崎さんと堀さんの声がそろった


「おはよう。今日は特別コースでよろしくね」

「はい！！！」

またしても二人の声が揃った

そのあと二人はてきぱきと施術ようのベッドを組み立て９時ぴったりに私達をベットに寝かせた。