
アクセサリー
第2章 最強タッグ
「今日9時からエステよね?美容院は何時から?」
「美容院はトリートメントとヘアメイクしてもらう予定だから5時かな?いつもの所よ。アキラちゃんにお願いしたから」
「きゃっ?!アキラちゃん!アキラちゃんにヘアメイクしてもらえるの?最高過ぎるよぉ〜今日は絶世の美女になれるのね!」
「あのイケメンに会う為にアキラちゃんに無理行ってお願いしたの♡私も絶世の妖精になるわ♡♡」
アキラちゃんは外国で
ハリウッドセレブ達から
ご指名を頂く程の凄腕のヘアメイクさん
なぜ日本にいるかって
アキラちゃんはハリウッドでモテモテで
あるビッグカップルの片割れ(男)を誘惑して
ハリウッドを追放されたらしい。
そこを
妖精仲間?のそうちゃんが
お店を出さないかって
プライベートサロンの話を
持ちかけ、今じゃ予約が殆ど取れない
プライベートサロンと口コミで広まって
日本でも有名なヘアメイクさんとなったらしい。
「あ、あたいはエステ終わったら一旦仕事に行くわ。サロンで5時に待ち合わせしましょ」
「えぇぇぇ!そうちゃんがいない時間なんてつまんないよ、嫌だよ、信じられなぁーい」
私は手足をジタバタさせてアピールしてみた。
「あんたいつからそんな事するようになったの?仕事なくなるわよ」
ぎくっ
「んんっそうちゃんが仕事に行っている間に私は新聞とニュースのチェック、そのあと英会話のレッスンを入れるわ。」
「よろしい。あっ!ジェイクはこの部屋に入れちゃだめよ」
「はいはい、いつもの教室まで行くわよ」
私はイチゴをかじって
ヨーグルトにつけて食べた。
「七海!ここではその食べ方でもいい。普段何気なくやっている事が仕事で出てしまうわよ。気をつけなさい」
「…は〜い」
時計に目をやるともう既に8時半を過ぎていた。
「そうちゃん、もうそろそろ来るね」
「あら、そうね、片付けましょう。」
