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硝子のルージュ

第2章 #2 忍びよる影

翌日――。


鳴海はいつものように窓口業務をしていると別の駅員が鳴海を呼んでいることに気付いた。


「どうかしたんですか」


「星崎さんに話がしたいっていう人がいて…」


視線の先にはレイナの姿。


「星崎さん、やめといた方がよくない?」


「平気ですよ。これくらい」


うろたえる同僚を横目ににっこり笑ってみせた。


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