テキストサイズ

硝子のルージュ

第1章 #1 甘い生活

少し早いお昼を済ませて戻る途中である会話が耳に入ってきた。


普段なら無視して行くはずなのに、何か嫌な胸騒ぎがしてたまらないのだ。

予想通り話の内容は千種のことだった。


「……柏森はそろそろ車掌の試験受けてもらわないとな」


「まぁ、確かに……。彼もそろそろだし」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ