歌に載せて
第11章 とまどいながら 2002.02.13
気がつくと
白で統一された部屋のベットの上だった
すると、ドアが開いて雅紀が入ってきた
雅「もう!
心配したんだからね〜
さっきさぁー翔ちゃんの頭に
朝練してた野球部のボールが当たっちゃって意識失っちゃうんだもーん
まぁ、たんこぶにもなってないらしいからよかったけどね」
なんて、キラキラの輝いた顔で雅紀が言った
翔「そっか…
心配かけたな」
そこへ、白衣を着た女の人が近づいてきた
「顔色もいいし、もう教室返っていいわよ
もう少しで、2時限目始まっちゃうから急ぎなさいよ」
雅「はーい
行こっか、翔ちゃん」
もう俺は、これが夢の中だろうと
現実の中だろうと
想い出の中に浸っていようと
そんなのはもうどうでもよくなっていた
先生「では…2時限目はここまでだ
きちんと復習しておくように」
そういえば、なぜ今日なんだ…
タイムスリップするとしたら
なにか印象的な日に戻るはずだ
14年前の今日…いったい何があったんだ…
雅「しょーうちゃん!!
次移動教室だよ?
しかも4階の東側にあるここから真反対の所だから急がないとっ」
翔「あぁ、そうだな」
そんな空返事をしたものの
俺の頭のなかは疑問でいっぱいだった