歌に載せて
第11章 とまどいながら 2002.02.13
「〜♪〜♪♪」
雅紀はスキップしながら俺の少し前で階段を上っていた
翔「おい、そんなことしてたら
危ないだろ?」
雅「大丈夫♪
んふふ笑」
なんて、微笑みながら俺の方を振り返った瞬間
雅紀は落ちてきた
俺は手を広げて雅紀を胸に抱えて
2人一緒に転げ落ちた
気がついたら
俺の唇には違和感があった
それが、雅紀の唇だったということがわかるのには少し時間がかかった
俺は慌てて離れるも
雅紀は放心状態でそれどころじゃないといういう感じだった
翔「大丈夫か?」
雅「うん……
でも、翔ちゃん…肘が」
そう言われて自分の右ひじを見ると落ちた拍子にすったらしくて
赤い血がにじんでいた
雅「ゴメン汗
俺のせいだよね
本当にゴメン もう一回保健室いこっか
ねっ!」
ここで、階段から落ちた後遺症なのか俺の意識は途切れた