歌に載せて
第11章 とまどいながら 2002.02.13
目をあけると、そこは本日二回目の景色
でも、さっきと違うのは横で涙目で俺の様子を伺っている雅紀の姿だ
雅「よかったー。
保健の先生出張でいなかったから
どうしていいかわかんなくて…
とりあえず寝かしといたんだけど」
翔「あぁ、ありがとな
いっ」
雅「あっ、翔ちゃん肘のとこ消毒しないとね!
ちょっと待っててよ」
そう言って、救急箱を持ってきた
雅「痛いかもしんないけど、
がまんしてね」
真剣におれの傷を手当てしている
おまえの横顔は運動場から射し込む光で輝いてみえて綺麗だった
雅「ほんとに、ゴメンね!
おれが落ちちゃってさ、
しかも……
ほんとごめん//」
そうかと思ったら、
さっきのことを思い出して
顔を真っ赤にして俯く
その時おれはおもった、カワイイって
あれ?何思ってんだよ
相手男だぞ?
なに勘違いしてんだよ
雅「翔ちゃん、顔怖いけどそんな痛い?
一応消毒できたけど…」
いや、アレは違う
違うんだ…
翔「ありがとな
じゃあ、教室戻るか」
雅「うん!!」
翔「あっ、今度は歩いてしっかり足元みて階段登るんだぞ」
雅「はーーい」
本当かよ…