歌に載せて
第11章 とまどいながら 2002.02.13
無事階段も上って
教室へ戻るとそれぞれが昼メシを食べていた
雅「もう、こんな時間かー
翔ちゃん弁当だよね?
俺、今日無いから売店で買ってくるけどなんかいる?」
翔「んー、じゃあコーヒーで」
雅「オッケー
じゃあ、適当に席取っといて」
そう言って、猛ダッシュでかけて走って行った
あいつ、さっきのこと何にも反省してねぇ
ー15分後ー
そんな売店で混むっけ?
俺は、心配になって廊下に出た
するとすぐに雅紀らしき人の後ろ姿が見えて駆け寄った
その隣には小さくて可愛い女の子がいた
手元には可愛くラッピングされた箱があった
その箱の中身は多分チョコレートだろう
バレンタインは明日だけど
明日は土曜日で休みだから…
それを受け取っている雅紀の顔は
俺の見たことの無い顔で
なぜか、心が傷んだ
呼吸がくるしい
なんだよ突然…
俺はだだ苛立つ気持ちを抑えきれない中立ち尽くしていた
あっちは話が終わったようで
雅紀はこっちに気づくことなく
教室の方へ戻って行った
これは、嫉妬っていうやつなのか?
そうだ、思い出した
俺はこの日、
雅紀に恋してることがわかって
そして瞬く間に
失恋をした日だ