
歌に載せて
第11章 とまどいながら 2002.02.13
雅「えっ!そうなの、すごいね!
じゃあさ、それ見たのいつか憶えてる?」
翔「えーっと、確か…
2/13とかじゃなかったかな」
雅「俺も!
同じ日に見たんだよ
それも、14年前のその日のこと」
翔「!
って、ことは…その夢でお前階段で落ちたりしてねぇ?」
雅「落ちたけど…
えっ、同じ夢見てたってこと?」
こんな偶然あるもんなんだな
翔「そうみたいだな
ってことは、お前どこまで見た?」
雅「…えーっと…
昼メシ食ってて、
それで翔ちゃんが…
あの//…
俺に、好きって言ったとこまで…」
恥ずかしそうに答えるその姿は14年前となんら変わりなかった
雅「それで、俺が返事言おうとしたら夢が覚めちゃったの。
実をいうと、そのことが気になってたんだよね…」
翔「おれも、なんかあの夢引っかかっててさ」
雅「あの言葉ってさぁ
本当に思ってることだったりする?」
翔「…あぁ、そうだよ。
改めて言わせてもらうけど、
俺はお前のことがすきだよ。
今も」
雅「じゃあ、俺からも言わせて貰います
俺もずっと、すきだった
こんなこと思うのおかしいって思ってた
でも諦めきれなかった…」
こうして俺たちは、それぞれの特別な人になった
14年というブランクがあって
いろいろ戸惑うところはあった
この先、俺たちの未来がどうなるかなんて不確かなものでしか無いけど
いまはただ、お互いに信じて
生きていこうと思う
