歌に載せて
第12章 Step and Go! 2008.02.20.
雅紀side
今さら、手なんて握ってさ
もうひどい言葉で散々に傷つけられた方が良かったかも
和「あのね 、」
ニノの水分の多い瞳が俺の目を
まっすぐに見つめてきた
和「相葉さん………
結婚、してください」
だよね……
そうだよね…
…
…
雅「えっ?」
和「え?」
そこには、俺以上に驚いている顔をしたニノの顔があった
雅「え?
いやいや、どういうこと?
別れ話じゃないの」
和「えっ、はぁ?
なんで、俺が相葉さんに別れ話しなくちゃいけないの?」
雅「だって、
ニノハリウッド行くんでしょ?
そのことさ、朝のニュースで知ってさ
なんで直接本人からじゃなくて
無機質な声のテレビから伝えられなくちゃいけないんだろうなって思って
そんな、何ヶ月間も離れちゃうような大切なこと隠してたってことは
俺、飽きられたのかなって思って」
俺の本音を述べた瞬間
俺の手に添えられた手がより強く握り締められた
和「そのことはさ、ゴメン
俺もさ、昨日の夜聞いてさ
一番に相葉さんに伝えようと思ったんだけど
どう伝えようか迷ってたらさ
情報伝わるのはやくてさ…
だから、ゴメンね」
雅「…うん。
俺の方こそ勝手に勘違いしちゃって……
でもさ、なんでそれが"結婚"になるわけ」
和「いやっ、あのーそれはさっ
あの、ねぇ」
雅「ふーん、じゃあもういいよ
別れよ」
その瞬間、とっても傷ついた顔をした
でも、耳元で
「恋人としてね」
って言ってやったら
困惑したような顔で
和「あの、それって、
どういう意味??」
って聞いてきた
雅「だーから、
俺たち恋人辞めて
夫婦になろ?」
その言葉を言って二、三秒たったらようやく理解をしたようで
顔が真っ赤に染まった
そして、コクリとうなづいた