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歌に載せて

第4章 kissからはじめよう

とうとう俺はこの空気に耐えられなくて

教室から出ていこうと足を動かした瞬間

手首を掴まれて


次の時にはあの柑橘系の香りに包まれた



雅紀「俺も…


俺もニノのこと好き


だから、付き合って」



そんな言葉が聞けると思わなかったから

目頭が熱くなって
声をだしたらきっと泣いてしまうから

俺はコクリと頷いた


すると腕がゆるまり


顔が近づいてきた



俺を見つめるその視線は眩しくて



両想いになれたからこそ恥ずかしいくて


俺は目をつぶって貴方の唇を受け入れた



でも、全然離してくれなくて

息が苦しくなって胸をどんどん叩いた


雅紀「痛いじゃん

俺としたくないの?」




和也「いや、したいけど……


みんな待ってるし…」


雅紀「そっか、それもそうだね


じゃあ、いこっか」



俺達は自然に手をつないでみんなの元へと向かった

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