歌に載せて
第5章 Oh yeah!
卒業間際
俺たち三年は基本自由登校で
今日も俺は昼間っからコンビニでバイトをして気づいたら翌日を迎えていた
次暗闇に覆われていたが
人のような物が丸まってるように見えて
警戒しつつ近寄ると震えていた
すると次の瞬間手首を掴まれた
翔「!!
ごめんなさい!!!
こちらは何の危害も与えるつもりはありませんので
手を離していただけませんでしょうか!!」
俺はそういいながらもがいた
潤「……俺だよ
翔くん…」
えっ…
この声は…
翔「潤?」
潤「ごめんなさい…びっくりさせて
急に会いたくなっちゃって」
見るからに潤は落ち込んでて
たぶん後先考えずに来たから部屋着のまんまで
こういうのは無理に聞き出すより言いやすいタイミングというのがあると思うから俺は誘った
翔「そっか…
取り敢えずここから動こうか
俺自転車だけどお前は?」
潤「歩き」
翔「じゃあ後ろ乗ってけよ」
潤を俺の後ろに乗せて自転車を動かした
3月と言ってもまだまだ肌寒くて後ろにいる潤の体温が気持ちよかった
どれくらい走ったのかわからない
気がつくと東の空は白くなっていて自転車は海岸を走っていた