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ガンダムカイザー

第2章 ハリー・プラネット

ハリー・プラネットは相棒のモビルナイト ギル と共に気ままな旅を続けていた。
ハリーはマスターの力を賞金稼ぎに使っていた。
マスターの力を悪用するならず者を退治して賞金を稼いで生きている。稼ぎは悪くない。
この乱世をたった一人で生きていくためにはマスターの力は必要なものである。

今回の対決相手はマスターの力を悪用して弱小な村を襲って金品や若い女を奪う悪党退治である。

その悪党ゲネスが重装タイプのモビルナイト ズシンに乗って村にやってきた。ズシンは重装タイプではあるが、脚のホバーで素早く動くモビルナイトである。

ゲネスは村の女のコたちをいやらしく舐めるように見る。
「ひっひっひ、いい女をよこさないと村を焼き払うぞ。三日も出してなくて溜まってるんだ」
そう言っていやらしく笑うゲネスの顔は傷だらけで、髪はボサボサのいかにも悪人面である。

村の女のコたちはおびえていかにも泣きそうである。
悪趣味なゲネスはウブな女のコを凌辱するのが好きだから、泣きそうな女のコたちを見て涎を垂らして喜んでいる。

「大丈夫だよ。最低なゲス野郎の悪行もここで終わりだから」
ゲネスを待ち構えていたようにハリーのギルが立ちはだかる。
「賞金がいいから少しは歯ごたえがあると思えば、マスターもモビルナイトも大したことないね」
ギルの中ではハリーが涼しい顔をして笑っている。

「賞金稼ぎか、そんなチンケなモビルナイトでいきがってんじゃね~ぞ。オレ様のズシンを前に怖じ気づいて縮みあがった粗末なチンコでチビってんじゃないのか。わっはっは」

重装なズシンと対峙するのは華奢なギル。
迫力では圧倒的に負けている。まるでガキ大将にいじめられっ子が睨まれているようである。
村の人たちも これはダメだ とばかりに諦め顔になっている。

「悪いのは顔だけじゃなくて頭もか。下品なゴタクはどうでもいいから さっさと始めようぜ」
ハリーはギルの小指をちょいちょいとやってゲネスを挑発する。

「ふざけるな、小僧!なぶり殺しにしてやるぜ。わっはっは。死ね、死ね~」
ゲネスはすっかり頭に血がのぼっている。怒りに任せてズシンはバズーカやキャノン砲を連射する。

たちまちギルは爆炎に包まれる。ゲネスは勝利を確信して大笑いをする。が・・

「ふ~ん、戦い方まで愚劣なんだ。せっかくの武器も弾薬も泣いてるぜ、おっさん」

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