君は少しも悪くない。たぶん
第9章 忘れられない
火曜日だから、レギュラー収録が朝イチから入っていて。
車を飛ばして、台場に向かう。
「櫻井さん、楽屋の部屋割りなんですけど」
マネージャーが気まずそうに声をかけてきた。
「…何?」
「相葉さんの方が、いいですか?」
あ、
俺、マネージャーにも・・・
「いや。ごめん、大丈夫だから。」
「わかりました。」
迷惑かけてるんだ。
局に着いて、
やはり遅刻してしまった。
走って楽屋に向かう。
「おはようございますっ!遅れてすみませんっ!」
近くにいるスタッフさんに頭を下げて、楽屋に入ろうとした時。
「あら、お翔さん。珍しく遅かったんですね?」
ニノと、鉢合わせ。