君は少しも悪くない。たぶん
第2章 いま
アイツこと潤は、俺の家にいる。なう。
そんで、
俺に告白してきた。
俺、どうすりゃいいのよ。
「ねぇ…カズ。」
大きな瞳で見つめられましても。
「…あの…さ、」
約20分ぶりに口を開いた俺は、喉が渇いているのに気づいた。
テーブルの上のグラスをみると、空。
注ぎに行こうかと思ったが、全て見透かしているような潤の目が怖くて。
動けねぇ…
潤が自分のグラスのワインを口に含むと、俺の口に重ねてきた。
ん!?俺の口に潤の口が重なってるぞ!?
なんてこったい。
しかも、ワインが潤の口より侵入中。
はぁっ!?
口移しだぞっ!?
やべぇ、いつもの俺じゃねぇ。