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遠い約束

第7章  喫茶室の情景〜遠い約束


冴子はてすりの冷たさを確かめるような足取りでゆっくりと階段を下りてゆく。

響くのは自分の足音だけだった…


ふいに、崩れるようにしゃがみこみ膝をつく。

てすりを掴みながら冴子は、しばらく動くことができなかった。







(完)

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