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誰かお願いつかまえて

第8章 持つべきものは………



――川端 駿side――.*・゚ .゚・*.



……今コイツ、なんて言った?



俺の記憶違いでなければ、幸村は昨日帰りたくないとか、近くにいてほしいとか、
誘い文句かっ!? と思うようなことを言ってきた、ハズ。


そんでもって、結局一晩抱きしめて、朝も俺の腕の中にいた。


今までで一番、幸せな目覚めだった。




…で、この状況って、友達同士ですることか!?


……いや、確かに手は出してないけど。





え、ここまでして、いろいろ耐えて、やっと柚原さんに並んだのか、俺!



しかも柚原さん俺が幸村のこと連れて帰ってるってわかってて言ったろ!!


あの人、鋭くて苦手だ……



ていうか、俺としてはこれを機に男として見てくれると思ってたんだけど。



『昨日はなんであんなふうだったのか分かんないけど、近くにいてくれなかったら私ダメになってた……

ありがとう』


「…そりゃどうも」



いや、それだけ?!さっきまで恥ずかしがってたのは何だったんだよ、お前!!









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