誰かお願いつかまえて
第3章 恋愛相談??
『大丈夫って何?
おめでたいことじゃん!私の誕生日とかぶるなんて、なんか得した気分!』
半年後じゃなかったの?
「幸村…」
『そしたら絶対空けとく、その日』
大地、私の誕生日、知ってたよね?
「無理して行くことないぜ。俺がなんとでも言っておくから」
『行くって言ってんじゃん!なに?私が行ったらいけない?』
私に思い知らせたかった?
「……だってお前、今でも大地のこと――」
『好きじゃない!大地のことなんて好きじゃないから!!!』
怒鳴るように言って、電話を一方的に切って家に向かって走る。
川端と岡崎さんが何か言ってるかもしれないけど、今は1人にしてほしい。
それから私は、走って走って――