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桜並木を見おろして【ARS・O】

第2章 京都へ行く

私は、店の引き戸に貼り紙をした。

4月の臨時休業の予定のお知らせだ。

店は日曜日が定休日だけど、今回は土日と連続で休業するので、事前に貼り紙で告知しておく。

店の引き戸が開いて、相葉くんが入って来た。

「小春ちゃん、今日のメニューは何?」

「今日は、筍ご飯や。」

「やった、俺、筍ご飯好きなんだよね。」

「それはよかったわ。」

私はお盆を出して、小鉢と香の物をセットする。

「それはそうと、来週は土曜日も休むの?」

相葉くんが、入り口の貼り紙を親指で差した。

その時、引き戸が開いて潤くんが入って来た。

「小春ちゃん、土曜日なんで休みなのさ!?」

いきなり、潤くんは突っかかって来た。

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