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桜並木を見おろして【ARS・O】

第2章 京都へ行く

「何で休むのさ、どこか行くの!?」

潤くんは、いちいち聞いてきて把握したがる。

「誰と行くの?男?それなら俺、絶対許さないからね!」

私は何も言ってないのに、潤くんは決めてかかっている。

「えっ、小春ちゃん、男と旅行行くの?」

相葉くんまで乗っかってくる。

ため息をつくと、引き戸が開いて二宮さんが入って来た。

「アンタたち、いらん詮索はやめなさい。」

潤くんと相葉くんが黙った。

二宮さんが、こっそりウインクしてよこした。

いつもは小悪魔の二宮さんが、この時ばかりは天使に見えた。

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