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桜並木を見おろして【ARS・O】

第2章 京都へ行く

指定席の新幹線に、隣同士で座った。

「腹減ったなー。」

大野さんは、座るなりコンビニのサンドイッチを出してかじった。

「うめー。」

大野さんは紙パックのコーヒーをすすった。

「小春さんは、腹減らないの?」

時間は昼過ぎ。
昼食にはいい時間だ。

「あ、おにぎり持ってきたんやけど…。」

私は、ボストンバックからおにぎりを取り出した。

それぞれ味が違うおにぎりを5個握ってきた。

「小春さんて、見た目に似合わずたくさん食うんだね。」

大野さんは笑った。

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