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桜並木を見おろして【ARS・O】

第7章 桜月夜

三叉路を右にしばらく歩くと、バス通りに出た。

その角に、コンビニエンスストアがあった。

この場所には、以前は個人経営の酒屋があった。
配達もしてくれるので、何度か世話になったこともある。

店内に入ると、大学生らしき青年がレジカウンターにいた。

「いらっしゃいませ、こんばんは。」

全国共通の挨拶で迎えてくれる。

大野さんはカゴを手にすると、一番奥のドリンクコーナーへと足を進めた。

ビールを何本かカゴに入れると、お菓子のコーナーへと進んだ。

「あ、これ!懐かしい!」

大野さんは、お菓子の袋を手にとった。

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